File05-M01-社会派ミステリーブログ:1.【ストーリー】偶然を装う罠:SNSと現実の交差点に潜む影(ある地方都市にあるうわさのメンズエステ組織を空想科学で推理する)

はじめに:空想科学推理の幕開け

皆さんはじめまして、「空想を科学して推理する」のりさんです。

私はこれまで、YouTubeで北海道の様々な事件を追ってきました。そして、あるYoutube動画をみたとき、被害者の願いを感じ共感し、自分なりの推理を始めました。証拠がない中で、空想で仮説をたて、それを科学で推理するという、私独自の「空想科学推理」です。

今回のブログでは、私がたどり着いた一つの仮説をもとに、ある地方都市に潜む「うわさのメンズエステ組織」を巡るフィクションの物語をお届けします。これはあくまでフィクションですが、皆さんの周りに潜む危険に気づき、大切な人を守るためのヒントになれば幸いです。


1.【ストーリー】偶然を装う罠:SNSと現実の交差点に潜む影

物語の導入

地方都市のどこにでもあるごく普通の市立中学校に通うケンタは、最近少し浮かれていた。SNSで知り合った隣の中学校のヒロトと、急速に仲良くなったのだ。共通の趣味であるストリートダンスの動画をきっかけにメッセージを送り合ったのが始まりで、今では毎日、たわいもない会話からダンスの相談まで、何でも話せる「親友」になっていた。

ヒロトはいつも気の利いたコメントをくれたし、ケンタがダンスで悩んでいるときには「今度一緒に練習しない?」と誘ってくれた。そして今日、二人は初めて直接会う約束をしていた。駅前のカフェで初めてヒロトの顔を見たケンタは、SNSのアイコン通りの爽やかな笑顔に安心感を覚えた。

「ケンタじゃん!会えて嬉しいよ!」

ヒロトの屈託のない笑顔に、ケンタは胸の高鳴りを感じていた。

空想科学推理:ターゲット選定とSNS分析

私の空想科学推理では、このような「偶然の出会い」が実は周到に仕組まれたものだと仮定します。

この「うわさのメンズエステ組織」は、ターゲットを絞り込む際に、以下のような「科学」的なアプローチを用いると考えられます。

  1. SNS活動の分析: 若者がどんな趣味を持ち、どんなことに興味があるか、どんな悩みを発信しているか。特に「自己肯定感が低い」「承認欲求が高い」「お金に困っている素振りがある」といった投稿は重点的にチェックされるでしょう。
  2. 人間関係の分析: 家族との関係、友人関係、部活動など、孤立しやすい状況にあるか、あるいは誰かに相談しにくい環境にあるかを推測します。ケンタのように、特定の趣味に没頭しているが、まだその趣味を深く共有できる友人が少ない、というのもターゲットになりやすいでしょう。
  3. 地域情報の収集: ターゲットの居住エリア、通学路、よく利用する施設などを特定し、接触の機会を伺います。

ヒロトは、ケンタのSNS投稿からダンスへの情熱と、わずかに見え隠れする「もっと上手くなりたい」という焦り、そして、親には言えないような漠然とした「カッコよくなりたい」という願望を読み取っていたのかもしれません。

物語の展開:信頼の構築と勧誘

カフェで楽しく過ごした後、ヒロトはケンタに言った。

「ケンタ、実はさ、俺が今、バイトしてるメンズエステがあって。ただのエステじゃないんだ。ここで働いてる人たち、みんな肌めちゃくちゃ綺麗だし、スタイルもいいんだよ。しかも、すごく稼げるんだ。」

ケンタは最初は戸惑った。まだ中学生だし、バイトは禁止されている。それに「メンズエステ」という響きに少し抵抗があった。しかし、ヒロトはたたみかける。

「別に無理にとは言わないけど、話だけでも聞いてみない?俺の知り合いも、肌の悩みとかあったけど、ここで働き始めて自信ついたって言ってたし。稼げるからダンスのレッスン代にもなるし、いいことしかないって。」

ヒロトの言葉は、ケンタの心に響いた。「稼げる」という魅力、そして「肌が綺麗になる」「自信がつく」という甘い言葉。何より、信頼しているヒロトが勧めているのだ。

「…話だけなら、聞いてみてもいいかな。」

ケンタがそう答えると、ヒロトは満面の笑みを浮かべ、スマホを取り出した。

「やった!じゃあ、今度の日曜に、俺たちのリーダーも紹介するよ。すっごく頼りになる人だから!」

数日後、ケンタが指定された場所に行くと、そこにはヒロトと、見るからに洗練された様子の男性が二人立っていた。

「ケンタ君だね!ヒロトから話は聞いてるよ。君みたいな才能ある若者、うちにはピッタリだよ。」

男性たちは、ケンタのダンスを褒め、夢を語り合った。そして、話題は自然とメンズエステの仕事へと移っていく。高額な報酬、簡単な仕事内容、憧れの自分になれるという魅力的な話。しかし、ケンタが少しでも躊躇すると、彼らの顔色が一変した。

「おいおい、せっかくのチャンスだぞ?お前みたいなのがいつまでもウジウジしてたら、何も変わらねぇぞ。」
「もしかして、俺たちのこと疑ってるのか?」

複数の男性に囲まれ、矢継ぎ早に言葉を浴びせられるうちに、ケンタは思考停止状態に陥っていった。断りきれない雰囲気、高圧的な態度、そして「チャンスを逃すな」という焦りを煽る言葉。

気づけば、ケンタは契約書にサインさせられていた。

空想科学推理:心の弱みに付け込む心理学

この組織は、人間心理の脆弱性を巧みに利用していると推理できます。

  • フット・イン・ザ・ドア・テクニック: まず「話を聞くだけ」といった小さな要求から始め、徐々に大きな要求へとエスカレートさせていく。
  • 返報性の法則: 相手が親切にしてくれた(共通の話題で盛り上がってくれた)と感じると、自分も何か返さなければならないと感じる。
  • 社会的証明: 複数の人間が「これは良いものだ」と主張することで、それが正しいと錯覚させる。
  • 権威への服従: リーダー格の人物や、成功しているように見える人物の言葉に、無意識に従ってしまう。
  • 恐怖と不安の煽り: 「チャンスを逃すな」「今変わらないと後悔する」といった言葉で、判断力を奪い、焦りから契約させてしまう。

中学生という多感な時期の若者は、特に「認められたい」「変わりたい」という願望が強く、こうした心理的な圧力に対して非常に無防備なのです。

のりさんからの提言:勧誘回避の第一歩

このフィクションから学べることは何でしょうか?

最も重要なのは、「無防備にならないこと」です。相手は、私たちが想像する以上に、勧誘方法を熟知して、計算ずくで近づいてきます

もし、SNSや街で、見知らぬ人や知り合ったばかりの人から、**「簡単に稼げる」「特別なチャンス」「絶対に儲かる」**といった甘い誘いを受けたら、以下のことを思い出してください。

  1. 「うまい話には裏がある」と疑う心を持つ。
  2. 一人で判断しない。 必ず家族や信頼できる大人に相談する。
  3. 少しでも「おかしい」と感じたら、その場から離れる勇気を持つ。
  4. 個人情報(特に金銭に関わるもの)は絶対に教えない。

中学生の皆さんは、まだ社会経験が少ない分、こういった罠に気づきにくいかもしれません。だからこそ、周りの大人たちも、若者たちの小さな変化に目を配り、気軽に相談できる環境を作ることが大切です。

今回の記事はこれで終わりです。次回をお楽しみに。以上です。

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